11月30日(土)🌤️
このところ三浦、伊東と、歴史探訪ハイクが続いています。源頼朝の石橋山合戦に関わってきた人物たちに関心をもち歴史を追っています。
前回は伊東祐親のゆかりの地を巡りました。
今回もその続きみたいなもので、湯河原の史跡・土肥大杉跡を巡りにやってきました。
湯河原のもみじの郷の紅葉🍁を見て向かってみたいと思います
8:00 湯河原駅に到着
湯河原みかんのダンボール📦よく見るやつだ(笑)
植木鉢にしてるところがカワイイ🪴
8:17 五所神社⛩️
五所神社の向かいに湯河原指定文化財の明神の楠(樹齢 約850年)がある。
昔は数多くの楠の巨木があったそうで今はこの一樹を残すのみ
藤木川
8:47 権現橋から坂道が始まる
権現橋は橋100選のひとつ😳
湯河原温泉♨️
女性が美人になると言う温泉か(*^^*)山登りだけでなく温泉目当てでもいいねぇ😊
道を行き過ぎようで、この階段を上がっていく
素敵な里山風景✨
向こうの山々は何山かはわからない^^;
坂の傾斜がエグい🥵💦
息切らしながら登る。
坂道の途中に良さげな珈琲屋さんがあった。
旦那が寄ろうと思ったのか「まだお店空いてないね」と。
9時台だからまだ早いか
9:13 もみじの郷入口に仮設トイレがある。
小綺麗にしてあり洋式風トイレで気持ちよく使わせてもらいました
紅葉は少し色づいた程度…
まだ早かったかなぁ。。
ウ〜ン🙁
9:34 池峯園地
池の周辺の色づきもイマイチ。。
どんぐりの丘に行ってみる
ベンチがあるのみ
次にどんどん進む
う〜ん…🙁
紅葉山に向かう
9:50 おぉ〜😳✨
山頂の中で一際目立った赤いもみじ🍁
これがなかったら今日のもみじ狩りは何だかなぁ〜ってなるところだった
陽に照らされて✨
緑もみじとセットもイイ👍🏻
アップも♪
山頂広場側のもみじはこれからといったところ🍁
今年は彼岸花と同様 紅葉も遅いのかな。
去年の今頃はやや見頃過ぎに差し掛かる時期なんだが…
紅葉山から池峯橋に下る橋が崩落のため通行止の看板
だが、とりあえず池峯橋方面に下ってみる。
実際の崩落具合を見て判断しようと思う
10:03 確かに崩落してる。
思ったほど川幅はない。これなら行けそう
少し下に降りて迂回すれば横断できた。
山慣れしている人なら問題ないかな
池峯橋に下る途中 何人かとすれ違った。
私たちと同じ考えで、行ってみてダメだったら引き返せばいいという考えだろう
10:19 池峯橋に出た
奥湯河原入口を通過して坂道を登っていく
10:32 広河原にある天照山ハイキングコースの道標を右に行く
藤木川。
人口の滝だけどこれもイイね(^^)
ナカナカの登り
紅葉🍁がチラホラ癒しになる
10:45 天照山入口の鳥居⛩️
隣に仮設トイレ(和式)があった
鳥居を一礼してくぐる
まぁまぁ整備されている。
危険箇所は特にない
11:04 鳥居から20分ほどで天照山神社に着いた
ちょっとしたテーブルベンチがあるのでここで早めのお昼を広げる
今回ガスを持ってきているのでお湯を沸かしてワンタンスープとおにぎり、旦那はカップ麺とお稲荷さんにした。
日陰のベンチはとても寒くて暖かいスープが染みた
11:39 天照山神社から数分登ると白雲の滝
真っ直ぐに落ちるさまは日本らしい趣のある滝だった
細かなミストが降り注ぐ
滝壺には虹🌈
素晴らしい…✨
白雲の滝から更に山道を登っていく
12:00 出口の鳥居⛩️に一礼。
県道75号線に出た。
先ほど神社のベンチで隣で休憩していたご夫婦が出口付近の空いてるスペースで休憩していた。お互い「お疲れ様です😌"」と挨拶を交わした
バス停が目の前なのでバス待ちかな🚌
他の何人かも地べたに座って待っていた
私たちはこのまま車道沿いを登っていく
綿になった植物。
これ何だっけ…
黄色が濃ゆい🍁
おぉ、海だ
箱根レーダーという施設前を通過していく
絶景だ✨
手前は熱海、その後ろは先週行った網代の朝日山の稜線だと思う。
よく見ると奥にはお椀型の大室山が見えた
12:31 史跡・土肥大杉跡を示す大きな石碑が見えた
石碑で気になったのが「杉」の字が木へんに昌という字になっていたところ。
これで「スギ」と読むんだ…🤔
ここから山道に入る
どんどん下っていく
あった!
12:48 土肥大杉跡の碑。
こちらは裏側だった
追い詰められた頼朝はこの大杉の空洞に息を潜めていた…という。
大正6年に台風で倒れてしまった
なぜ石碑の文字は正面ではなく、こちら側に彫ってあるのだろう。不思議…。
向こう側から登れるルートがあったのか下を覗いて見るがガケで道なんて無さそうだった。
土肥大杉、せめて根っこくらいはあるかと思ったけど跡形もなくて残念だった。。
12:52 腐った木橋。そうっと渡る。
この時まで後は下るだけだと気楽に考えていた
12:55 笹薮、倒木がゆく手を阻み始める。
まぁマイナーな所なのでこのくらいはあるだろうと最初のうちは気楽に構えて越えていく
13:04 右側の笹薮から降りてきた。ここを降りるだけでかなり大変だった。
枯沢のような所に出て一瞬ヤブは途切れたのだが、、
13:08 その先もまだ深いヤブは続いていた…
国土地理院で確認する。方向は間違っていない。
写真を撮れたのはここまで。この先全く撮る余裕がなくなる。
背丈を超えるようなヤブ。両手で掻き分けて、掻き分けて…あぁ長い。いつまで続くんだ。
再度 国土地理院を開く。
ちゃんとルート上に私たちはいる。間違ってはいない。
以前のハイキングコースなのか。
6年前の箱根詳細図、山と高原地図では実線ルートが引かれている。
ここは事前の情報なしで来てしまった。
知っていたらたぶん来ない。
どこ見渡しても私たちはヤブのど真ん中に埋もれている。
ここまで来て今更引き返すことはできない。
もう行くしかない。
突如ヤブが途切れ 平たい道に出る。道は巻いて上に登っていくように続いている。が、方向はそっちではない。
国土地理院で等高線を見ると尾根は下りに入ろうとしている。
下れそうな所を20mほど平たい道の間でウロウロ探す。
旦那は国土地理院の指すピッタリの場所を見つけてココかな?と下を見ている。しかしそこは下が見えていない。
近くでヤブの隙間から地面が見えている場所があったのでとりあえず降りて後から国土地理院のルート上に移動修正すればいい。
ヤブの中 微妙な体勢で何度も何度も国土地理院を起動させて道を確認する。
急な下りでは私は後ろ向きで下ることにした。ロープワークの如くヤブをロープ代わりに掴み、一歩ずつ降りていく。これは有効だった。
笹薮は丈夫で体重を思いっきりかけ引っ張っても千切れない。
厄介なのは足に絡む太めの蔓。
細い蔓なら簡単にぶち切ることができるが太めのヤツは頑丈である。
それと時々トゲの付いた蔓も混じってたりしてチクチクと痛いを思いをする。
ヤブまみれの中 足場の確保に精一杯で髪の毛の乱れや服のひっかかり、もうなり振り構ってはいられなかった。
帽子がトゲに引っかかって取れてしまうので、予め外してポケットにしまい込んだ。
無我夢中である。
ヤブを掻き分けるのと同時に足元に絡みつくヤブを体重かけて踏んづけていく。
緩やかな下りになったり急になったり…。
急下りになれば後ろ向きになってヤブが目に入らないよう頭を下にして下っていく。
地面を見ると昔の道筋は残っている。ペットボトル、プラ包装の破片などのゴミが落ちていた。以前人が歩いていた痕跡である。
たまにピンクテープが巻き付いた枝が落ちてたのを見かけた。
国土地理院のルートを片時も外さないよう慎重に下る。
深いヤブが次第に落ち着ついてきた。
いつの間にか巻くような道に変わっていった
14:32 苔まみれの腐った木橋を猫足でそうっと渡る
14:46 ピンクテープのはっきりした目印。
対岸に渡る
14:49 すると見覚えのある標識。
六方の滝にいく道と合流した。
この道からは過去に一度歩いている。
もう大丈夫だ。
この先の下りも多少ヤブはあったがさっきに比べたら背丈は低いし柔らかい笹である。
なんてことはない
15:06 白銀林道に出た。
ここで身体中に着いた土汚れを払い落とす。あらゆるポケットの中身をひっくり返して土汚れを払い落とした。
あれ?帽子がない…😨
咄嗟にポケットにねじ込んでしまった帽子。ポケットのチャックをしめておけばよかった!あの帽子気に入ってたのに…。
旦那はザック横に挿しておいたペットボトルのコーヒーがないという。
お互いにそれらを落としても全く気づかなかった。
山に置いてきてしまった。。😔
もうあの笹薮に取りに戻ることはできない。。
何か、身体の一部を置いてきてしまったような気分である
15:14 白銀橋方面に行き、クスノキ純林コースで下ろうと向かっていた
15:37 しかし、クスノキ純林コース手前付近で白銀林道は崩壊していた
旦那が何とか越えられそうじゃない?という。
でも崩壊具合を見た感じでこれは越えない方がいいと直感的に思った。
そう決めたら来た道を戻る。
日暮れは迫っている。急げ…
15:43 途中見かけたこの道で下ってみる
この道なら距離短く舗装路に出れる。
始めのうちは九十九折りに下る道がハッキリしていて順調に思えていたが、国土地理院を見たらいつの間にかルートから外れてP497ピーク方向に向かっていた。
「ここもやめといた方がいい!」と、旦那がもう一度登り返すことを提案した。
「えぇ…何でよ!」と私は往生際悪く、
「だってあそこにピンクのテープ見つけたよ?あれじゃないの」とは言うものの確証は持てない。
今の焦った精神で私は正常な判断ができていない気がする。
この道で下るのはやめよう。
一般ルートの知っている道で下った方が安全確実である。
白銀林道の来た道をひたすら走るようなスピードでどんどん進んでいく
16:26 水道施設ゲートに出た。
舗装路の道である。明るいうちに山から降りれてよかった…
16:42 大石ヶ平を通過
先ほど下ろうとした道は大石ヶ平の道標裏手に出てくるようだった。
いつか登りでリベンジしたいと思う
どんどん薄暗くなっていく…
クスノキ純林コースはここに出てくる。
この付近やたら道標ごとに『クマ注意』の張り紙が…😰
16:52 山の神に今日の無事を深く深く感謝した🙏🏻
「無事に山を下ってこれました。本当にありがとうございました」
深々頭を下げて後にした。
ライトを出した🔦
日暮れギリギリだった。
もし、あの時 強引に崩壊地を乗り越えてクスノキ純林コースで下っていたら?
もしあの時ピンクテープを信じて下ろうとしていたら?登り返していなかったら?
ひとつひとつの瞬時の判断が私たちの運命を決めていく。
崩壊地を乗り越えないで引き返した。
無理して下らず諦めて登り返した。
遠回りで面倒でも安全確実なルートで帰る道を選んだ。
今となってそれら全てが正解となり、2人の命がある。
ひとつ間違えていたら真っ暗闇な山中を今でも彷徨っていただろう。いくらライト🔦があったとしても漆黒の山は不鮮明で危険な事に変わりない。
ましてマイナールートなら尚更。
それとクマ注意という看板も多い。
夜間は山にいてはいけない。
私たちはほぼ遭難に片足突っ込みかけていたのだ。
ひとりの判断ではおそらく遭難していた。
それぞれの判断で欠けてたところを補い合えたことで安全に下ってこれた。
このところ山に対して気が緩んでいた私たち。
きっと山の神から与えられた経験だったのかもしれない。
舗装された安全な道をライトを照らしてテクテクと歩いていく。
眼下の街の明かりが深い安堵をもたらす。
自販機で暖かいコーヒーを飲む。
うまい。
今朝コンビニで買ったコーヒーサンドを分け合い食べながら、今日の反省会を2人で語り合った
17:28 五郎神社。
17:58 湯河原駅に到着。
いいタイミングで電車に乗った🚃
熱海の乗り換えなしで小田原着。そして小田急に乗り換えた時の安心感。
電車の中で今日撮った写真たちを見返した。
楽しかった…。
2人が無事だったからこそ。
昼間の深い笹藪漕ぎに苦しんだことも、振り返れば充実した山の時間だった…と思えた。